TVアニメ版鉄人28号ロボットの動画と開発秘話
鉄人28号の動画  
ブラックオックスの動画  

おまけ画像

前面と背面です。丹精に心を込めて作り上げました。

 

 

 

動画は全てVstone社で配信されているものを紹介させていただいております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄人28号ロボット 開発物語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『鉄人28号』ロボット発売の背景

 

鉄人28号アニメが誕生して、50周年を迎えんとしている頃(2004年)でした。半世紀の時を経て、空想ではなくロボットの真価が問われる時代に入りかけた頃『画鉄人28号』ロボットを企画し、次世代開発ネットワーク RooBO に参加している数社のメンバーに相談をさせていただいてプロジェクトは誕生しました。当時ロボットを企画し販売すると言うことが、どれほどのリスクを持たなければチャレンジできないのか、ロボット業界に詳しくない当時の私には全く理解できておりませんでした。プロジェクトが進んで行くたびに様々な問題に直面し、このままでは製品化出来ないのではと思えるようなことが幾度も発生し、出荷が出来た時の喜びと達成感は最高のものでした。

 

難しい状況に常に向き合いながら、プロの立場で未熟な私の提案に慎重且つ大胆にプロジェクトに加わっていただき、見事成功にまで導いて下さいましたプロジェクトチーム各社、そしてスタッフの皆様方にこの場をお借りしまして深く御礼を申し上げますとともに、ご支援を賜りました鉄人ファンの皆様に心より感謝し、御礼を申し上げます。

 

利益が出るか出ないか解らないチャレンジ精神のみで動き出した『鉄人実現化計画』も2004年3月に発表し、発表当日、発売元のヴイストン社では、インターネットのアクセス数が一時に3万ビューを超えサーバーがダウンし、本社が所在するビル全体の電話回線がダウンしてしまうという予想以上の反響に、鉄人への関心の深さとロボットへの関心の高さを実感し、鳥肌が立つ様な思いをしたことを昨日の事の様に覚えています。

 

鉄人ロボット誕生話

実は、この鉄人実現化計画には、外すことの出来ないひとつの『絶対条件』がございました。鉄人を実際のロボットとして誕生させたいとの私の提案に、発売元並びにプロジェクトのリーダー的役割を受けて頂いたヴイストン社の大和社長から出た言葉は、『版権元の了解が取れるのであれば、挑戦してみましょう。』と言う言葉です。そうですロボットの生産は数量も少なく、版権元とお付き合いがあるわけでもなく、有名なキャラクターは大手のクライアントが権利を持っていることが多く、簡単に版権元の了解が得られるとは考え難い状況にありました。

 

早速、企画提案書を作成し、版権元に提案と言うよりは体当たりに近い状況で交渉に入りました。何度かの遣り取りをさせて頂き版権元から出た言葉は、『 この様な少額の企画で、新たな契約を立てるのは難しい状況です。 』一瞬にして凍り付いてしまうような一言でした。しかし、その後に 実写版鉄人28号が来年上映されます。そのプロモーションとしてタイアップしませんか! 』と、夢の様な話しです。鉄人を実際のロボットにしたいと思っただけの企画が、映画の話題作りに面白いと評価されたのです。私からすれば、逆にロボットを盛り上げて頂くための映画の存在となった訳です。ただ、そこには実行しなければならないひとつの『絶対条件』が、存在しました。鉄人の容姿は、映画で上映される容姿にしなければならないと言うことです。私が夢に描いていた、オリジナルの鉄人ではなく 現代的に姿を整えた鉄人であること でした。

 

この『絶対条件』を受け入れれば、企画としては最高の環境です。私は勿論快諾し、そして、製品化が可能となったのです。

 

実際の製造に入ってからは、苦労の連続でした。その苦労話は愚痴めいたところもあり、話せば長くなってしまいますので、またの機会に書かせて頂きたいと思います。

 

 オリジナルの形状で鉄人を作成したい

実写版鉄人28号ロボットが、報道発表され、そして受注開始から納品を終了しても、一貫してお客様から『映画版ではなく TV アニメ版は出さないのか?』といった問い合わせや、お声掛けを頂きました。そして、2006年鉄人誕生50周年を向かえ横山光輝先生が生まれ育った神戸には新空港が開港され神戸に脚光が当たり始めました。誰よりも、オリジナルの鉄人を作りたいという熱い気持ちは、負けていない私ですが、ロボットは高価であり、1年前に発売したばかりで、多少の容姿を変更しただけで成り立つのであろうかと躊躇している時に、思いがけない所から後押しが入りました。

 

不思議な縁

商品開発を目的として作っている企業研究会で久しくして頂いている神戸の会社の社長さんとお話ししている中で、鉄人との意外な繋がりを聞いたのです。その社長さんのお兄さんは横山光輝先生と同級生で、版権元である光プロダクションの経理担当をされていたとのこと、ご自身も1学年下の後輩と言うことで横山先生と遊んだりしたことをお聞きしました。

 

鉄人をオリジナルの姿でロボットとして世の中に出したいと言う私の気持ちに、社長さんは、『神戸には私以外にも横山先生と同級生の方々が現役で活躍しています。みんなで応援します。作りましょう!』と、そして氏が所属する工業会の方々が、神戸では2速歩行のロボットについて開発すべき課題として持っておられたこともあって、生産面などの支援に入って下さることになりました。版権元からも昨年の実績を評価され快諾いただき、念願であった『 TVアニメ版鉄人28号ロボット』の企画を立ち上げることになりました。『 TVアニメ版鉄人28号 』を作るからには、皆さんに喜んで頂けるように詳細なディテールは勿論、音声も付けたいと開発を行いました。

 

熱き思いのプロジェクト発足

神戸の地で、横山先生と幼少時代を共に過ごされた方々をメンバーに加え、熱き思いを持ってプロジェクトが発足しました。筐体設計並びに発売元をヴイストン株式会社、量産を神戸市機械金属工業会、総合プロデュースをロボクリエーション、歩行並びにモーション作成をロボ・ガレージ、プロボを三和電子機器株式会社が担当しました。

 

念願の TV アニメオリジナル版 鉄人28号ロボット販売へ

ロボット業界では初の試みとなる、『実写版映画鉄人28号ロボット』を購入頂いた方限定で、外装と音声装置、そしてプログラムをバージョンアップキットとして提供致しました。パーツを交換し、更なる進化を楽しめるロボットならではの醍醐味を堪能していただけたのではと考えております。

鉄人生誕50周年・神戸空港開港記念限定 100 体!』 と銘打ち、受注生産方式で発売しました。本当に作りたかったオリジナル版鉄人28号を、起案から3年がかりで、実現にさせました。

 

新たな取り組み

 

「実写版映画鉄人28号」ロボット、そして、「TVアニメ版鉄人28号」ロボットを完売した2007年、新たな欲求が出てまいりました。鉄人の敵であり・ある場面では強力な味方となった「ブラックオックス」ロボットを生産したいと言う欲求です。しかし、鉄人ほどの知名度がなく、非常にコアなファンがいるのですが製品化に向かってどれだけの反響があるのかが掴めず、生産数を10台程度と考えた場合固定費を償却してしまうと相当高額になってしまうことを覚悟しなければなりませんでした。

 

それとなく、鉄人28号ロボットを作成に加わって頂いたチームの皆様にお話しするのですが「そうですね、あっても良いですよね」と軽く流されるだけで、なかなか一歩進みだすことが出来ません。

 

仕方がなく、私の手元に確保してあった実写版鉄人28号ロボットを泣く泣く分解し、外装をブラックオックスに改造し、作成しました。そして、試作のブラックオックスを版権元に見せ、販売数が少ないけれどもどうしても作らせて欲しいとお願いを致しました。結果は快諾を下さり。前向きに進めることになりました。

 

しかし、今回も発売元・製造元を引き受けて頂くヴイストン社の了解は取れていませんでした。私の試作を持って打ち合わせを行い、版権もとの了解も取れていることをお話し、プロジェクトとしてスタートすることになりました。

 

実際には、私の試作は手作りである為数値的データが取れないので、新たに3D設計を起こすことになり、ブラックオックスロボット開発プロジェクトスタートから1年がかりで試作に辿り着き、2009年発売することが出来ました。

 

夢実現。多くの困難がありましたが、実現することが出来ました。

 

さあ! 新たな夢実現に向かって、頑張ろう! と思っています。

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